【書評】著名人から仕事のコツを学ぶ『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』

【書評】著名人から仕事のコツを学ぶ『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』

仕事や人生で躓いている人がいます。一体どうしたら、活路を見いだすことができるのでしょうか?その答えは、やはり成功した先達から教わるのがベストでしょう。そこで今日は、第一線で活躍した人たちから、仕事のコツを学びましょう。


著者・あらすじ

藤尾秀昭

昭和53年の創刊以来、月刊誌『致知』の編集に携わる。54年に編集長に就任。平成4年に致知出版社代表取締役社長に就任。現在、代表取締役社長兼編集長。

あらすじ

一流のプロフェッショナル365人から仕事のコツを学びます。稲盛和夫、王貞治、孫正義など、著名人が大切にしている仕事のコツをまとめた一冊です。

1. 自分からやることの大切さ

12年連続のミシュラン三ツ星の名店「すきやばし次郎」を築き上げた小野二郎氏。彼の仕事の教えとは「教えてもらったことは忘れる」です。これは、「人から教わったことは忘れてしまうから、自分から教わる気持ちが大事」ということです。人から教わるのを待っているのではなく、「これは必ず自分のものにしよう」と思って仕事をすれば、決して忘れることはないのです。

小野二郎氏自身も、弟子に「鮨の握り方を覚えろ!」と言いません。弟子たちは、昼飯が終わると冷たい鮨飯を温めて、自発的に握る勉強をしているといいます。この「自発的に勉強する」というものは、人から教わることではありません。本人が自覚して、自分のものにしようという気持ちがなければ、仕事ができるようにはならないのです。

では、どうしたら「自発的を自覚する」ことができるのでしょうか?それは、「動機」です。その会社に入る動機、そのお店で働く動機次第で自発性が生まれるのです。もし「お金のため」や「安定のため」にその会社に入るとしたら、「ものにしよう!」とは思えないでしょう。そこには大きな夢や希望が必要だったのです。

2. 逃げずに考える

日本ソフトバンク社長といえば、孫正義氏です。彼の仕事の教えとは、「脳みそがちぎれるほど考えろ」です。その意味は、どんな苦境でも、脳みそがちぎれるくらい考えれば、それを乗り越えることができるといったものです。孫氏の会社が100人くらいまでの時は、自分が先頭に立って、仕事をしていたそうです。自分のビジョンを、体をもって伝えていたのです。

しかし、社員が1000人くらいになってくると、自分が先頭に立つことはできないので、うまく指示をしてチェックしなければなりません。さらに1万人を超えてくると、組織で指示、チェックを行う必要が出てきます。このとき、孫氏は自分のビジョンを社員にいかに浸透させるべきか悩みます。怒って聞かせても、目が行き届かない。脳みそがちぎれるほど考え抜いた結果、「真心の経営のようなスタイルで人心を集めなければならない」と結論が出ました。

さらに孫氏は、さまざまな問題から来るストレスも「脳がちぎれるほど考え抜く」ことで対処しているそうです。よくストレス解消のためにゴルフやお酒を飲んだりしますが、これは現実逃避でしかなく、問題から逃げているだけに過ぎません。問題ととことん向き合い、脳みそがちぎれるほど考え抜くことで、ストレスを解消することができるでしょう。このように、仕事や人生でぶつかる壁というのは、頭を使って考え抜くことで、打破することができるのです。

3. 他人は自分を映す鏡

仕事のプロであれば、「自分の状態」を知ることはとても重要です。なぜなら自分の状態を知っておかなければ、本来の実力を発揮することはできないからです。将棋棋士で有名な羽生善治氏は、自分の状態を知る方法として、「他人に聞く」という方法をあげています。羽生氏はこれを「自分の状態を測るリトマス試験紙」といい、他人の言葉の反応で自分の状態を知るといった方法です。

よくこんなシーンがあります。人から「頑張ってください」と言われたとき、「ありがとうございます」と返答する場面です。このとき、自分がいい状態であれば、素直な気持ちで「ありがとう」と言え、悪い状態だと、(いや、そんなこと言ったって、もう十分頑張ってるよ)と思います。つまり、相手の言葉がリトマス試験紙のように、自分を反応させてくれたのです。わたしたちは、結果が出ないときや負け込んでいる時、何かしようと足掻こうとしてしまいうます。

こんな時、羽生善治氏は、「そういう時はその状況を受け入れるしかない」といいます。その状況を受け入れ、時間が解決してくれると思い、解決の時が来るまでじっとしていることが重要なのです。なぜならそこで足掻いたとしても、さらに負けを呼び寄せてしまうからです。このように、他人から自分の状態を知り、悪い状態だったら、じっと待つくらいの余裕を持つ必要があったのです。

まとめ

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』をご紹介しました。仕事で成功するには、「その分野で成功している人のマネをすること」が近道と言われます。しかし、いくら精密にマネをしたとしても、成功することはできないでしょう。そこには、自分なりのアレンジと工夫が必要だからです。以上を踏まえ、先達から教えを学び、それをどう使っていくかが命運を分けるのです。

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