武田薬品がモデルナ製ワクチンを国内承認申請
武田薬品は、米モデルナ社が開発した新型コロナウイルスワクチンの承認について、厚生労働省に申請したことを発表した。国内での承認申請は、ファイザー製、アストラゼネカ製に次ぐ3例目。
今回発表されたのは、国内大手製薬会社である同社が、米モデルナ社が開発した新型コロナウイルスワクチンの国内承認申請を行ったというもの。
同社は、日本政府、モデルナ社、3社の間による契約によって、今年前半から5,000万回分のワクチン供給を受けることで合意。これまで同ワクチンの臨床試験を、国内において今年の1月から実施してきた。
今回の国内における承認申請には海外での臨床試験データに基づき申請がされ、1月から行っている国内臨床試験のデータを追加提出することで、5月中にも承認されることを目指すとしている。
モデルナ製のワクチンは、ファイザー製のワクチンと同じく「メッセンジャーRNA」という遺伝子を使った新しいタイプのワクチンとなっているが、ファイザー製とは違いマイナス20度で最大6ヶ月間、一般的な冷蔵庫で最大30日間保管できるという特徴を持っている。
ファイザー製に比べ取り扱いが比較的に楽なこともあって、より一般的な病院などでの利用も期待されているワクチンとなっている。
承認の目安は5月とのことだが、現在ファイザー製のワクチンの供給が安定しているとは言えないため、同ワクチンがいち早く利用できるようになることを期待したいものだ。


Moderna社の新型コロナウイルス感染症ワクチンの輸入および日本国内への供給に向けた製造販売承認申請について
https://www.takeda.com/ja-jp/announcements/2021/modernatak-919-2/Moderna社の新型コロナウイルス感染症ワクチンの輸入および日本国内への供給に向けた製造販売承認申請について