ALSOKは、非接触ICカード自体に指紋認証機能を搭載することで感染症拡大防止やカード紛失時の不正利用を防止することが可能となる「ALSOK指紋認証カード」の販売を開始すると発表しました。

今回発表された「ALSOK指紋認証カード」を利用するには、事前準備としてパソコンに専用の指紋登録装置を接続して、非接触ICカード使用者の指紋を登録する必要があります。以降は、非接触ICカードの裏面にある指紋認証部に登録した指を当てながらカードリーダーにかざすだけで、利用を開始することができます。なお、内部の仕組みとしては、カードリーダー側の電力を使って非接触ICカード内で指紋照合を行っているといいます。
「ALSOK指紋認証カード」は、非接触ICカード自体に指紋認証装置が内蔵されているので、万が一カード紛失しても事前に登録した人しか利用できず、不正利用を防止することができます。また、紛失に限らずカードの不正な貸し借りによるなりすましも防止できるとしています。なお、指紋認証装置を導入しなくても、使い勝手は既存の非接触ICカードと同様なため、扉数が多い場合などでも導入費用を抑えることができ、入退館の認証や警備操作にも利用の幅が広がるとしています。

販売価格は、「ALSOK指紋認証カード(1枚)」が6,800円(税別)で、「指紋登録装置(1台)」が3,000円、「指紋登録ソフトウェア(1個)」 が5,000円となっています。主にデータセンター、金融機関、工場、インフラ関連施設、医療機関、自治体などへの販売を想定しており、2021年4月頃の出荷を予定しているといいます。