よく躾や指導において「飴と鞭」という言葉をよく聞きますよね。
”飴”は褒めたり褒美を与えること。そして”鞭”は厳しさや罰を与えることを言います。
個々が違った性格を持つだけに指導や躾において明確な正解はないのかもしれませんが、飴ばかり与えていては自ら成長しなくなりますし、逆に鞭だけなら向上心が失われ反抗心を育ててしまう危険性が出てきます。2つの要素を併せ持つ「飴と鞭」はバランスの取れた指導、躾方法だと言えますね。
この2つを使いこなせば、部下には慕われやすく恋人であれば相手を虜にできるかもしれません。
しかし、具体的にどうやって「飴と鞭」と使いこなせば良いのか分からないですよね。
そこでここでは、飴と鞭を上手に使いこなすコツを3つご紹介します。
鞭の後に飴を与える

飴と鞭を使いこなすというと、どちらもバランスよく与えれば良いのかと考えがちですが、実は大切なのは与える順番です。
ポイントは「鞭」の後に「飴」を与える事。
人間は後に言われた言葉に強い印象を抱きます。
例えば「この資料は内容がよくまとまめられていたよ。でも誤字が多いから読みにくい」と言われたらどうでしょう。
気分が上がったところで、最後の言葉により一気に暗い気持ちになりますよね。
逆に「誤字は多くて少し読みづらいけど、資料の内容はよくまとめられていたよ」と言われたら褒められた方が強く印象に残りませんか?
そして、もっと完璧に仕上げるために誤字に気を付けようと前向きに思えるはずです。
このように、言葉を選ぶ時は先にマイナスポイントを伝えて後に良い点を加えるようにしましょう。
飴と鞭は分かりやすく

もし部下や後輩が間違ったこと、悪いことをすれば明確に分かりやすく鞭を与えてみましょう。
曖昧な叱り方では相手に届かず身が締まりません。また同じ過ちを繰り返す羽目になりかねません。
本当に必要な鞭なんだと相手に思わせるためにも叱るべき場面はきちんと叱る。そして、飴も同じように褒める時はきちんと褒めて、厳しい中の優しさを感じてもらえるようにしましょう。
飴は少し多めくらいがベスト

飴と鞭は同じ割合で使えば良いというものでもありません。
どちらかというと”飴”が少し多いくらいが相手から慕ってもらいやすいでしょう。
恋愛も同じです。鞭が多いもしくは同じ割合だと鞭が相手に響かなくなったり気持ちが遠ざかってしまう可能性があります。
飴の割合が多ければ相手はもっと近寄りたいと思って信頼関係が築けますし、飴の中にたまに現れるからこそ、いざという時に鞭が大きく響くようになるのです。
さいごに
飴と鞭はただ使えば良いという訳ではありません。
鞭は一歩間違えれば八つ当たり、言い掛かりだと捉えられてしまうことがあります。鞭の与え方にも気を付けなくてはいけません。
また、飴もただ褒めておだてるだけでなく、相手が落ち込んでいる時には相談に乗るなど行動として飴を与えることも重要です。
人から慕われ信頼してもらえるように「飴と鞭」を上手に使いこなしていきましょう。