【書評】お金持ちの実態を知り「成功法則」を手に入れる『となりの億万長者 成功を生む7つの法則』

【書評】お金持ちの実態を知り「成功法則」を手に入れる『となりの億万長者 成功を生む7つの法則』

「お金持ちになりたい」とビジネス書を読み漁るも、なぜかお金持ちにはなれません。世に存在する億万長者は一体、どうやってお金持ちになったのでしょうか?今日は、そのヒントとなる「成功者の実態」をまとめた一冊をご紹介いたします。


著者・あらすじ

トマス・J・スタンリー

アメリカにおける富裕層マーケティングの第一人者。現在は富裕層向けビジネスを行なう企業や金融機関へのアドバイザーとして活躍。

ウィリアム・D・ダンコ

ニューヨーク州立大学オルバニー校マーケティング学部名誉教授。スタンリーのパートナーとして数々の研究調査に参画してきた。

あらすじ

アメリカ富裕層マーケティングの第一人者が「お金持ちの実態」を暴きます。「億万長者の正体とは」「億万長者の特徴」「億万長者が重視するもの」など、お金持ちになりたい人であれば、喉から手が出るほど欲しい情報が網羅されています。

1. 「となりの億万長者」とは?

著者は、500人以上の資産家にインタビューをし、11,000人以上の資産家や高所得者にアンケートを実施します。その内容は、考え方、行動、家計予算、お金の心配、車の買い方、子どもの人数、一大で財を築くのに重要な要素など、資産や生活などに関連する249項目の質問です。

この調査の結果で明らかとなったのが「年間所得13万1,000ドルが一番多い」「平均資産額は370万ドル」「97%は持ち家に住んでいる」「業種は溶接の下請け業、競売人、米作農業、害虫駆除、舗装下請業」「収入に比べてはるかに少ない金額で生活をしている」「週45時間から55時間働く」「倹約家」などでした。

ここから見えてくるのは、意外にも億万長者と言える人たちは、わたしたちの身近に存在するという点です。さらに興味深いのが、億万長者のほとんどが「相続の恩恵」を受けずに、一大で財を築いた人ばかりということです。「信託財産や相続財産など、何らかの所得を得る人は19%に過ぎない」「両親、祖父母から1万ドル以上の贈与を受けた人の割は25%以下」など、親の力で成り上がった人はごく少数だったのです。

では、億万長者になるカギは何なのか?著者が調査の結果から導き出した答えが「自分をコントロールする精神力」「犠牲をいとわぬ態度」「勤勉さ」という、至極シンプルな3つだったのです。

2. 成功するには「倹約」

著者は億万長者についての調査を20年間おこなってきた結果から、「7つの法則」を見つけ出します。そのうちの一つとして「収入よりはるかに低い支出で生活する」という法則があります。お金持ちと言えば、派手なスーツに身を包み、良い靴を履き、高級腕時計をしているイメージがありますが、億万長者の現実はとても質素だったのです。

彼らはスーツにしても、50%以上は399ドル以下のスーツしか買っていないといいます。さらに靴は140ドル、腕時計は235ドルと、わたしたちのイメージとはかけ離れて質素だったのです。なぜ「質素」なのかというと、彼らが重視するのは「倹約」だからです。倹約は資産形成の第一歩で、散財は一番の敵です。著者は、億万長者の特徴をあげるとしたら「倹約、倹約、倹約」と述べています。

億万長者が重視するのが「守り」です。毎年予算を立て、それに従った支出をしたり、食費や衣料費、住居費にいくら使ったかを把握したりしています。さらに、人生設計をし、毎日、毎週、毎月、毎年の目標を立て、資産形成のための時間を惜しみません。以上のことから、億万長者は「倹約」を重視し、そのための計画を緻密に立てているという法則があったのです。

3. 億万長者の「時間の使い方」

時間の使い方で成果が変わるのは、誰もが知る事実ですが、お金持ちは一体何に時間をかけているのでしょうか?著者が調査の結果から導き出したのが「資産形成のために、時間、エネルギー、金を効率よく分配している」でした。

億万長者に多い「蓄財優等生」が、資産運用にかける時間が、月平均8.4時間、年平均100.8時間でした。反対に億万長者に少ない「蓄財劣等生」が、資産運用にかける時間が、月平均4.6時間、年平均55.2時間と、蓄財優等生の約半分という結果になります。

つまり、「蓄財優等生」は、資産運用のために他を優先して時間をつくり、「投資」のために多くの時間をかけており、「蓄財劣等生」は、資産運用のために時間はつくらず、「投資」に十分な時間をかけていないことがわかります。しかし、時間をかければ「資産形成がうまくいく」というわけではありません。特徴的だったのが、蓄財優等生はたくさんやることがある中で、「自分で手順を決めて計画を立てている」というものでした。

月ごと、年ごとにきちんと投資計画を立てていたのです。また早い時期から資産形成の計画を始めていることも、成功の要因でした。このことから、億万長者は人生の早い時期から、緻密に計画を立てて時間をつくり、それを実行したことで億万長者となれたのです。

まとめ

『となりの億万長者』について要約しました。お金持ちの実態は、意外にも特別なひとではないことがわかりました。しかし、彼らが成功できたのは、一発勝負ではなく、「倹約」「緻密な計画」など、地道にコツコツと努力をしていたことが要因でした。そのための精神力は、わたしたちの想像をはるかに超えるのではないでしょうか。

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