【書評】最強のフレームワークを手に入れる『シンプルに結果を出す人の5W1H思考』

【書評】最強のフレームワークを手に入れる『シンプルに結果を出す人の5W1H思考』

「仕事を効率化したい」と願うビジネスパーソンがいます。フレームワークを駆使するも、今ひとつ成果に繋がらない。何かいい方法はないものでしょうか?実をいいますと、すでに皆さんが知っている方法で、ビジネスの生産性を上げる方法があったのです。今日は、皆さんご存知の5W1Hで生産性を上げる方法についてお届けします。


著者・あらすじ

渡邉光太郎

東芝において、国内外の通信機器の事業戦略・マーケティング戦略・アジア系企業との合弁計画立案・実行等を担当。その後、大手シンクタンクに移り、民間・公共(官公庁等)のマーケティング・リサーチ、政策・戦略立案、コンサルティング等に従事。留学後、MBA教育を手がけるグロービスの企業研修部門の管理職として人材開発、組織変革のコンサルティング、講師活動等に携わる。

あらすじ

人気ビジネススクール講師が、最強のフレームワークを伝授します。「5W1H思考とは」「5W1Hのアイデア発想法とは」「5W1Hの問題解決法とは」など、生産性が上がる仕事の基本をまとめています。

1. 「5W1H思考」とは?

そもそも「5W1H思考」とは、どんな思考法なのでしょうか?「5W1H」は、皆さんも知っての通り、When(いつ)Where(どこで)Who(誰が)Why(なぜ)What(何を)How(どのように)という6つの要素をまとめたものですが、実のところ、この「5W1H思考」は、最強のビジネスフレームワークになるといいます。なぜなら「5W1H思考」を使うと物事を広く見渡し、本質に迫り、新たな視点や考え方のヒントを与えてくれるからです。

じゃあ、どんな場面で使うことができるのでしょうか?それが「課題提起」「アイデア発想」「コミュニケーション」「問題解決」の4つです。「課題提起」新製品・新事業を考案するとき、あるいは問題の行き詰まりを感じた時など、何らかの課題に取りかかるときや、物事を考え始めるときに使えます。

「アイデア発想」ユニークなアイデアをたくさん発想したいときなど、思考視野を広げたい時などに使えます。「コミュニケーション」強力なロジックを作り、相手を説得することができます。「問題解決」本質的な問題解決へとアプローチできます。このように「5W1H思考」で考えると「本質的な問い、多面的な問い」を求めることができるのです。

2. 「5W1H思考」で課題提起する

ビジネスにおいて何か課題に着手するとき、やらなければならないことがあります。それが「目的の明確化」です。目的の明確化とは、「課題を提起する」ことですが、課題を提起するときに役立つのが「5W1H思考」です。

課題を提起する上で、まずやるべきことが「BigーWhyにさかのぼる」ことです。「Big-Why」とは、「上位の目的やゴール、真のニーズ」のことで、「Why」を使い、いつも意識しているレベルから、一段、二段高いところへ目指します。そして、高いところから、再度下って、WhatはHowを再考することで、本質的な「解」が見つかるのです。

例えば「新規顧客開拓」という目的が定まったとします。この時、「Why(なぜやるのか)」という問いに対し「知名度を上げる」「売り上げを上げる」という新たな目的に辿り着きます。そして、さらに一段上の「Big-Why(どうありたいのか)」という問いに対し、「たくさんの人にいい商品を手にしてもらいたい」という、高次の目的にさかのぼれます。

最後に、たくさんの人にいい商品を手にしてもらうにはWhat「どうすればいいのか?」How「どうやればいいのか」と再考することで、さらに質の高い解を求めることができるのです。このように「Big-Why」で高次の目的が明確になると、やるべきことの質が上がるのです。

3. 「5W1H思考」でアイデア発想する

ビジネスシーンで直面する問題として「いいアイデアが浮かばない」というものがあります。こんな時も「5W1H思考」が役に立ちます。著者がすすめるのが「新価値創造の5Wハンドル」です。本書では図解で示してあり、真ん中にWhat(モノ)があり、その周りに4つの「W」があります。上にWhy(目的・コト)、右にWhen(時間)があります。下にWhere(場所)、左にWho(人物)があります。

Whyでは「何のために?」「どんな価値を?」を考えます。Whenでは「いつ?」「長さは?」「速さは?」「プロセスは?」を考えます。Whereでは「どこで?」「どんな場面で?」「どのチャネルで?」を考えます。Whoでは「誰が?」「誰に?」「誰と?」を考えます。Whatでは、(何を?製品やサービス自体)を考えます。最終的に、真ん中の「What」を押すと答えが出てくるという仕組みです。

まず、周辺にある4Wを考えていきます。What以外の要素に目を向けることで発想が広がります。従来のシチュエーションを考え、なるべく反対方向の要素を探ります。そして、最後にWhatに答えるとイノベーションが生まれるのです。

コツは、真ん中にあるWhatのスイッチをいきなり押さないことです。それに加え、より細かいHowにも入り込まないことです。まずは、周辺の4Wの要素をひねって考えることで、ありがちな視野から、イノベーションな視野へと移行できるのです。以上を踏まえながら、アイデア発想を行うことで、新たな視点に立つことができます。

まとめ

『シンプルに結果を出す人の5W1H思考』について要約しました。皆さんご存知の5W1Hは、様々なことができる万能ツールだと認識できたと思います。5W1Hの一番の利点は「シンプルに問題が浮き彫りになる」ことです。Why、What、Howなど疑問から考えることによって、最短で本質へと向かえるからです。5W1Hを駆使すれば、ビジネスで成果をあげるのは容易いのです。

MinSuku
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