【書評】無敵のメンタルを手に入れる『ストレスを操るメンタル強化術』

【書評】無敵のメンタルを手に入れる『ストレスを操るメンタル強化術』

「ストレスが多い」と悩んでいる人がいます。ストレス発散しても、すぐにいつもの状態に戻ってしまう・・・。原因は一体どこにあるのでしょうか?実のところ、ストレスは発散するものではなく、「操るもの」だったのです。そこで今日はストレスを操り、メンタルを強くする方法をお届けします。


著者・あらすじ

メンタリストDaiGo

慶應義塾大学理工学部物理情報工学科卒。人の心を作ることに興味を持ち、人工知能記憶材料系マテリアルサイエンスを研究。英国発祥のメンタリズムを日本のメディアに初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとしてTV番組に出演。

あらすじ

みなさんお馴染みの「メンタリストDaiGo」が、ストレスに強くなる方法を解説します。「メンタル強化の基本」「ストレスを軽減するには?」「ストレスを味方にするには?」など、ストレスを操る方法を伝授します。

1. ストレスを操るには?

これまでの常識では、過度なストレスは、神経症、胃潰瘍、がん等の病気のリスクを高め、精神的にも致命的なダメージを与える「悪」として、捉えられていました。しかし、近年の研究では、「ストレスは必ずしも悪ではない」と言われます。なぜなら、ストレスに対する考え方を変えることで、ストレスは「味方になる」からです。

ストレスに関して、著者は次のように述べています。「『ストレスは心や体に害があるもの』と考えるのではなくて、『ストレスが自分に成長をもたらしてくれる』と考えることなのです。」ストレスに対する考え方を変えることを、心理学では「マインドセット」と呼び、マインドセットを変えることで、ストレスの質が変化していくことは、科学的にも証明されているのです。

ではどうしたら、ストレスを味方につけることができるのでしょうか?それが、「活用すること」です。ストレスを無くそうとしたり、消そうとしたりするのではなく、「活用する」ことで、ストレスを操ることができるのです。まずは、「ストレスは味方にできる」と、マインドセットすることからスタートします。

2. ストレスを味方につけるには「マインドセット介入」

ストレスを味方にすることで、ストレスに強くなることがわかりました。では実際、どうしたら、ストレスを味方にすることができるのでしょうか?それが「マインドセット介入」です。「マインドセット介入」とは、心理学のテクニックの一つで、考え方を変えること(マインドセット)で、効果がプラスに働くというものです。

「病は気から」と言われますが、まさにその通りで、「ストレスは体に必要」と思うと、体にいい影響が出て、「ストレスは体によくない」と思うと、体に悪い影響が出るのです。これと似たような心理効果として「プラセボ効果」というものがあります。これは、人間の思い込みが持つ力のことで、医者が「この薬は効きます」というと、例えそれが「ブドウ糖」や「食塩水」であったとしても、本当に効いてしまうというものです。

両者が大きく違うのは、「プラセボ効果」の持続性は短期的ですが、「マインドセット介入」の効果は長期に渡る点です。さらに、その効果は一定レベルで持続するだけでなく、雪だるま式にどんどん大きくなっていくことが特徴です。

では、どうやったら、マインドセット介入できるのでしょうか?方法の一つとして、「体験した感想を紙に書く」です。逆境を乗り切った起業家の体験談や、苦境を乗り超えたスポーツ選手の感動話を観たり、聞いたりしたときに、「ああ、人って変われるんだな」「つらい状況でも、乗り切れるんだ」と、感想を紙に書き出します。紙に書き出し、自分の言葉に落とし込んでいくと、次第に自分の考え方やマインドセットを変えていくことができるのです。

3. 「ネクラ」な人が「ネアカ」になる方法

ネクラで悩んでいる人がいます。そんな人が外向的になるには、どうしたらいいのでしょうか?実は、「ネクラ」な人が「ネアカ」になる方法があるのです。それが「コア・パーソナル・プロジェクト」です。

これは、ハーバード大学のブライアン・リトル教授による「自由特性理論」にある概念で、「人は特定の性格特性を持って生まれるが、自分にとって重要な事柄(コア・パーソナル・プロジェクト)に従事するとき、その特性の枠を超えて振る舞うことができる」というものです。

私たちは特定の性格を持って生まれ、内向的な性格は基本的には変わることはありません。しかし、ある一定の条件(重要な領域の活動に従事しているとき)の時は、生まれ持った性格の「枠」を超えて、自分を発揮できるというのです。つまり内向的な人が、「外向性」を発揮するには、「枠」を超える必要があるのです。その方法のひとつとして、「知識を語る」という条件です。

著者の体験では、心理学や脳科学の知識を伝える時、コア・パーソナル・プロジェクトになるといいます。つまり、自分の強みと言える分野では、自分の枠を超えて「自分を発揮できる」のです。以上のことから、ネクラな人が自分を発揮したければ、自分の「知識を語る」ことが、手っ取り早いのです。

まとめ

『ストレスを操るメンタル強化術』について要約しました。著者は最後に「本書で得たノウハウを実践しなければ、メンタルを強化することはできません」と述べています。できる人というのは、厳密にいうと「行動した人」のことを指します。できない人というのは、厳密に言うと、「行動しなかった人」のことを指します。できる人は、すぐにやり、できない人は永遠にやらないから、それが結果として表れているだけなのです。以上を踏まえ、「今すぐやる行動力」がメンタルを強くする第一歩なのです。

MinSuku
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