【書評】“お金の心配がなくなる”方法を学ぶ『“投資”に踏み出せない人のための「不労所得」入門』

【書評】“お金の心配がなくなる”方法を学ぶ『“投資”に踏み出せない人のための「不労所得」入門』

「人口減少」「超高齢化社会」先行き不透明な時代において、大きな武器になるものがあります。それが「不労所得」です。不労所得というと、「お金持ちしかできない」「お金がなければできない」というイメージがありますが、実は、サラリーマンでも可能な不労所得は存在します。そこで今日は、「不労所得」の入門書について解説します。


著者・あらすじ

加谷珪一

経済評論家。宮城県仙台市生まれ。1993年東北大学工学部原子核工学科卒業後、日経BP社に記者として入社。野村證券グループの投資ファンド運用会社に転じ、企業評価や投資業務を担当。独立後は、中央省庁や政府系金融機関などに対するコンサルティング業務に従事。

あらすじ

経済評論家が、「不労所得」についてまとめます。「不労所得とは」「不労所得の種類」「富裕層の発想」など、これから不労所得を始めたい人に、ピッタリの内容となっています。

1. “不労所得”とは?

そもそも「不労所得」とは、どんなものでしょうか?不労所得とは、「労働しなくても毎年、一定の金額を稼ぎ出せる仕組みのこと」をいいます。一般的に不労所得というと、「本の印税」「不動産・株式投資」があります。

「本の印税」は、印税率が10%の場合、1500円の本が1冊売れると150円になります。しかし、今は本が売れない時代と言われ、稀に10万部という大ベストセラーを売り上げても、1500万円です。これが毎年もらえるわけではないので、不労所得として考えると弱い部分があります。

「不動産・株式投資」は、少ないお金で大きなリターンを得られるので、参入者が多いです。しかし、リスクとリターンが比例するので、安全面で考えるとおすすめではありません。リスクが高く、手間がかかるという点で、不労所得として考えると弱い部分があります。

著者が理想する「不労所得」とは、「安全な債券を運用し、お金がお金を生み出す仕組み」を手に入れることです。これがもっとも「効率がよい不労所得」と述べています。

2. “今時”の不労所得

著者は、ネット時代の不労所得として、「ブロガー」「ユーチューバ―」「せどり」「会員ビジネス」「リース・レンタル」を取り上げています。とりわけ、安全性の高い不労所得として、「ブロガー」があります。

ブロガーのメリットは、「初期投資がかからない」「参入ハードルが低い」「記事のストックが増えるほど報酬が上がる」などがあります。自分が運営するサイトが人気になれば、何もしなくても広告収入が入るので、ブロガーは1つの不労所得として考えられます。

しかし、人気サイトに仕上げるには、並大抵の努力ではありません。記事や動画を日々アップしたり、常に新しい情報を手に入れたりと、その労力は甚大です。これらの労力が大きくなれば、純粋な不労所得とは言えないでしょう。

この労力を惜しまずに、「好きなことをやっている」という考えであれば、魅力的な方法と言えます。著者は、人気サイトに仕上げるコツとして、「最低でも1日5記事アップする」「コンテンツの量と質を上げる」「キーワードを重視する」と述べています。

3. 富裕層の“発想”を知る

では不労所得をつくり、富裕層になるには、どうすればよいのでしょうか?それは「富裕層の発想を知る」ことです。著者は、富裕層の発想として「使ってよいお金、ダメなお金」「流動性」をあげています。

「使ってよいお金、ダメなお金」とは、富裕層は消費していいお金と、消費してはいけないお金が、明確に分けられているといいます。富裕層は一定の資産があるので、「働いて得た稼ぎは消費しない」という原則があります。

なぜなら、働いて得た稼ぎは「資産を増やすために使われる」ので、消費してはいけないのです。富裕層にとって消費していいお金とは、「資産運用して得られたお金」です。「お金が生んだお金なら、消費してもいい」という考えであれば、自身の資産は減ることがないので、「使っていいお金」となるのです。

「流動性」とは、「市場に出回る数を表すもの」のことです。言い換えると、多くの人たちが買いたがるもののことで、流動性が高いと安定することができます。

いくら希少価値が高いものであっても、世間に広く出回っていなければ、換金することはできません。流動性が高ければ、いつでも売り買いできるので安定性を保てるのです。

まとめ

不労所得の本をご紹介しました。著者は最後に、「不労所得を得るのに、サラリーマンは有利」と述べます。これはサラリーマンであれば、毎月一定の給料が入ってくるので、安定感があります。この安定感を軸に、不労所得に近い副業をすることで、収入を得ることができるからです。まずは不労所得を知り、仕組みをつくるところからスタートします。

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