ボールペンが出なくなる原因について

昨日まですらすらと書けていたボールペンが使えない時、インクがないのかそれとも別の原因があるのか、とても気になりますよね。
値段の安いボールペンなら、新品と交換するのも対策のひとつです。しかし高級ブランドのお気に入りのボールペンなどだと、なんとかして復活させたいもの。
そもそもボールペンが出ないのは、先端のボール部分にインクが供給されていないことが原因だといわれています。
インクは重力で下向きに落ちていきますので、壁に紙を当てて書いたり、寝ながらノートに書き込んだりして逆さにすると、インクが逆流してしまいます。
またボールの回転が悪いのも、ボールペンが出ない原因。他にも紙の素材により、コーティング剤がボール部分に付着して出なくなる場合もあります。
ペン先のインクを柔らかくする
ボールペンのインクが出ないのは、ペン先のボール部分でインクが固まっている可能性があります。このインクを柔らかくすると、再び復活するケースがあります。
よくやってしまうのが、ライターでペン先を温める方法ですが、簡単に熱くなるのでタイミングが悪いとボールペン自体が溶けてしまうため危険です。
ボール部分は精密な部品なので温めすぎると変形し、結果的に破壊する可能性もあります。固まったインクを柔らかくする際は、手の平で温めるだけでも大丈夫です。もしくは離した位置で注意しながら、ドライヤーを使うのもよいでしょう。
ボールペンが出ない症状は、冬によくあります。寒い窓際に放置したボールペンなどはすぐにインクが固くなるので、愛用品は保管場所にも注意しておきたいですね。
ティッシュを使って回復させる方法
ボールペンが出ないのは、紙の繊維やホコリが詰まっているのも原因。紙に強く押しつけて書くと、ペン先を破損させる可能性がありますので、ティッシュで優しく汚れを拭き取ってください。
固まったインクがついている場合も多く、外側から剥がすだけで簡単に復活するケースもあります。ティッシュでは落とせない場合は、キッチンペーパーなどの硬い素材を使ってみるのも方法です。
ペン先の汚れは、ボール部分が上手く回転しない原因になりますので、定期的にボール部分を清掃しておきましょう。
遠心力でインクを出す

ボールペンが出ないのは、中のインクに空気が入っているのも考えられます。空気の層があるとペン先にインクが落ちてこないので、いくら書いても出てこない場合も。
ボールペンのインクは流動性がありますので、遠心力でインクを戻すことができます。やり方は、ビニール袋などにボールペンを入れて振り回すだけ。
インクの先端を外側に向けて、何度か袋を回転させてください。もしくはボールペンの後方部分を紐やゴムで縛りつけ、振り回すのも方法です。
安価なボールペンだと、購入した段階ですでにインクに空気の層がある場合も。そういう商品は遠心力でインクを振っても復活できない場合もあるので、その際は新しいボールペンに替えましょう。
タバコのフィルターでボールを掃除する
ボールペンが出ない理由で多いのは、ボール部分のトラブル。使用している間にどんどん溜まる汚れやインクは、ボールが回転しない理由です。
しかし細かいパーツなので、奥に入り込んだ汚れまでしっかりととるのは難しいもの。そんな時に便利なのが、タバコのフィルターです。
喫煙者の人ならフィルター部分を使い、ボールペン先をゆっくりと差し込んでください。フィルターの繊維はとても細かいので、ペン先の奥深くまで入り込んでくれます。
何度か出し入れしているうちにボール部分が綺麗になるので、試し書きしながらチェックしてください。タバコがない場合は、メイク用のコットンを使うのも方法です。とても柔らかいので、コットンをボール部分に当てるようにしながらお掃除しましょう。
まとめ
急いでメモしたい時に限って、ボールペンが出ない症状に出くわしてしまいます。こんな時にイライラして、ボールペンに八つ当たりしても問題は解決しません。
ボール部分の汚れやインクの問題など、考えられる原因をひとつひとつ解決してみましょう。また安いボールペンはインクが出ない場合もよくあるので、文字を書く機会が多い人はボールペンの質の見直しも、今後検討するとよいかもしれません。