ランチ後に眠くなるのはなぜ
ランチ後に眠気に襲われ仕事が捗らない、という経験をした人は多いでしょう。食後に眠くなるのは消化のために優先的に血液が消化器官に集まり、脳への血流が鈍くなるからだと言われています。
また人間の生体リズムの観点から見ても、深夜2時〜4時、そして午後の2時から4時の時間帯は眠気が最も強くなる時間帯です。午後2時といえばちょうどランチを終えて仕事に再び取り掛かる時間帯ですね。
加えて午前の仕事の疲れも重なりますから、このように複数の要因によって、どうしてもランチ後の時間帯は眠気が強くなってしまうのです。
この時間帯をいかに乗り切るかが、午後以降の仕事のパフォーマンスに大きく影響します。もし眠気を感じたのなら、集中力が途切れたままダラダラと作業をするのではなく、いったん休息を挟んで脳や体に溜まった疲労を解消したほうが効率よく働く事ができます。
普及しつつある昼寝の重要性
ランチ後など疲労や眠気を感じた時には一度作業を中断し、仮眠をとることをおすすめします。午後に短時間の昼寝を挟むことで蓄積した疲労が解消され、心身をリフレッシュさせる事ができます。
例えばスペインといった国々では“シエスタ”と呼ばれる長い昼休憩が習慣となっています。シエスタは正確には昼寝という意味ではなく、ランチや昼寝を含めた2〜3時間ほどの昼休みを指しています。
また、実は日本でも「健康づくりのための睡眠指針2014」という、厚生労働省による睡眠の推奨も2014年から行われています。このようにランチ後の昼寝の重要性は広く認知されてきているのです。
日本ではまだまだ休息をとることに罪悪感を覚える人も少なくありませんが、集中力や判断力が低下した状態で仕事を進めても、低い生産性のまま時間ばかり過ぎてしまい、非常に非効率です。
眠気を感じたのなら、睡魔と無理に戦うのではなく、オフィスや公園のベンチでも構いません、積極的に昼寝をするようにしましょう。
睡眠時間は20分〜30分がベスト
ランチ後に昼寝を挟む際に注意してほしいのが、睡眠時間です。必ずしも長時間眠るほど良いという訳ではなく、適切な時間としては20分〜30分の短時間が効果的とされています。20分ほどの昼寝でも十分脳は活性化され、集中力の回復が期待できます。
反対に長時間睡眠になってしまうと、体が熟睡モードに入ってしまいます。その結果、中途半端に起きることで倦怠感が出てしまい、昼寝の効果が半減してしまうのです。他にも生活リズムが崩れて夜に眠れなくなってしまう危険性もあります。
このようにランチ後でも効率的に働くためには決して長時間の昼寝は必要なく、20分という短時間にとどめておきましょう。スマホのタイマー機能を目覚ましがわりに使用する事で時間の調節もできますよ。
テクニックとして昼寝を取り入れましょう
昼寝といえばどこか怠けているような、ネガティブなイメージがあるかもしれません。しかし仕事の合間に効果的に昼寝を挟むことは、怠惰どころか重要なテクニックなのです。
集中力が落ちてきたと判断したら無理せずに、場所や時間を選んで昼寝をするようにしましょう。そうして脳をリフレッシュする事で、午後でも高い集中力を保ったまま働き続ける事ができますよ。