足を引っ張る人の正体
仕事や私生活で何かしら飛び抜けた成果を出した際、周囲の反応というのは様々です。もちろん多くの人がその人の実力や過去の努力を認めて褒めるなど、肯定的な声が多いと思います。
ただし、全員がそのような人達なら良いのですが、やはり残念ながらごく一部では成果を認めず、足を引っ張ってやろうと考える人がいるものです。彼らの背景にあるのは、自信のなさや劣等感からくる嫉妬です。
自己肯定感が高い人ならば、実力ある人を素直に認めることができます。なぜなら相手はどうであろうと、自分の価値は左右されない、自分は自分だという自信と余裕があるからです。
一方で、自分の実力や価値に自信のない人ほど、他人の足を引っ張ることで相対的に自分を高めようと考えます。ある意味最も相手を認めていると言えなくもないですが、恐怖と嫉妬から心のバランスを守るために足を引っ張ろうとするのです。
彼らとぶつかり合った時の弊害
足を引っ張る人に気に触るようなことを言われた場合、誰だって腹が立つでしょうし、反撃してやろうと考えるかもしれません。ただ、挑発に乗って戦いを挑んでも大抵は効果がなく、むしろ足を引っ張られた側の立場が悪くなってしまうことがあります。
弊害として、まずは貴重な時間とエネルギーのシンプルな無駄遣いです。本来ならより高い成果を目指して一層邁進するべきエネルギーを、足を引っ張る人の対処に回してしまうのはあまりにも勿体無いです。
また、そもそも足を引っ張る人の本当の目的が、相手を同じ土俵に立たせることにあります。格上の相手を自分と同じステージまで引き下ろして安心感を感じたい、だからこそわざわざ批判や陰口を用いるのです。
そのため正面からぶつかり合うのは彼らの思う壺。目的が達成されている彼らに対していくら反論しても、それ以上の進展は望むことはできないでしょう。
余裕ある態度でスルーが一番
大切なのは足を引っ張る人の目的を見極ること、自分が本来やるべきことに焦点を絞ることです。
彼らの目的は同じ土俵に引きずり込んで劣等感や恐怖を解消することです。そして、批判される側、つまり集団から頭一つ飛び出た人がやるべきは、さらなる高みや成功をめざすことです。
そう考えることで状況を冷静に判断することができ、おのずと余裕が生まれ安易な批判に動じなくなります。「彼らは嫉妬と劣等感でいっぱいなんだな」という、いい意味で高みから見下ろすことができます。
そのような余裕ある態度を見せることで、遅かれ早かれ足を引っ張る人達のやる気も挫かれ、気づけば批判も止んでいると思いますよ。