注目されたい
目立ちたがりになる心理がなぜ働くのかというと、まず考えつくのが注目されたいという思いですよね。目立つことにより得られるメリットや、自分へもたらされる幸福を考えての行動なのでしょう。他人の存在を押しのけてでも、周囲に注目されたいと思う目立ちたがりの人も。目立とうとする気持ちは悪いものではありませんが、過度になってしまっては考えものですよね。
「自分は注目される資格がある」とでも思っているかのように、いつも行動を起こしている場合もあります。これは勘の鋭い人からすれば、丸わかりかもしれません。「注目されたいがために目立とうとしている」「自分勝手な人なのだろうな…」と思われ、悪目立ちをしてしまう可能性もあるでしょう。こういう特性の人なのだと割り切りながら、穏やかに接する広い心が必要ですね。
よい印象を与えたい

自分が目立つように上手く場を動かすのは、勇気や労力が必要となります。それを惜しまずして目立ちたがりの心理を働かせるのは、周囲によい印象を与えたい思いがあるためでしょう。親しい人同士で集まる場なら、目立ちたがりの心理が働いても不思議には感じません。周囲を楽しませたい思いがあるのでしょう。
しかし合コンなど、初対面の人と顔を合わせる場では、目立ちたがりの心理はうっとうしがられる可能性があります。初対面の相手に好感を持たれ、今後良好な関係を築いていきたいと考えているはず。自分が得をするために目立とうとしているのですが、逆効果となっているかもしれません。こういった場合にはさりげなく指摘して、「とにかく目立てばよいわけではない」と気づいてもらいましょう。
反応が見たい
目立ちたがりの態度は第三者に対してではなく、こちらに向かってしてくるのが何よりも困るものです。驚かせたり奇抜な行動をしたりすれば、相手から興味深い反応が得られることは間違いありませんよね。確かに好感を抱いている相手なら、自分にしか見せない姿でいてほしいと感じるもの。好かれたい相手だからこそ、目立ちたがりの対応をするのです。
しかしそこで期待した反応がなければ、目立ちたがりの心理の人はがっかりしてしまうのでしょう。今後も積極的にコミュニケーションをとっていきたいような人でなければ、相手の思惑に従う必要はないかもしれません。しかし、がっかりされたくないと感じる大切な人であれば、相手の望む対応をしてあげるようにしましょう。大げさなくらいのリアクションをして、刺激的な関係でいられるとよいですね。
存在を覚えていてほしい

目立ちたがりになる心理は、相手に存在を覚えていてほしいので働くケースがあります。「忘れずにいてほしい」という思いが、自然と態度にも表れているのでしょう。これはなんらかの理由があり、相手の心に自分の存在を焼きつけたい思いがあるから。場面や状況によっては、そういった気遣いが必要とされます。
特にビジネスでは、目立つことで自分の存在を覚えてもらいやすくなります。相手の中で顔と名前が一致すれば、とても有利になりそうですよね。「あの人は目立ちたがりだな」と周囲に見受けられているとは、全く思ってもみないはず。実際社会で生きていこうと思い、努力を欠かさないタイプです。このケースの目立ちたがりの心理は、深い意味があってのことだといえるでしょう。その人なりのコミュニケーションのとり方だと捉えつつ、敬うくらいの気持ちも時には必要なのです。
かまってほしい
溌剌としていて付き合いやすいと感じたり、相手に合わせなければならなくて苦痛だと思ったり。目立ちたがりの心理が働く人については、考え方や受け取り方は様々です。目立ちたがりの人の意図や目的によっても、捉え方が異なってくるでしょう。
中でも目立ちたがりの心理から連想できそうで浮かんでこないのが、「かまってほしい」という本音。目立ちたがりの心理は実は寂しがりの人も多く、目立つことによりかまってほしいと考えているのでしょう。つまり目立ちたがりになるのは決して本望でなく、できることなら苦労せずして人にかまわれたいと思っています。まずは目立ちたがりの心理を上手く汲みとり、お互いが快適でいられる交友関係を結びましょう。
まとめ
目立ちたがりの心理の深層部分について、あり得るものをお伝えしてきました。周囲からの評価に怯えがちな人や社交的でない人は、目立ちたがりの傾向が少ないと言えるでしょう。しかし目立ちたがりの心理は、多少なりとも誰もが持っているもの。決して他人ごととは思わずに、慎重な付き合い方をしていくことが大切です。目立ちたがりの心理が働く人を冷静に客観視しながら、「人の振り見て我が振り直せ」を意識してみてください。